皆さんはどのようにして自分のブログやサイトの記事に最適なキーワードを選んでいますか?
SEO対策においてキーワード選定は非常に大切です。
今回の記事では、キーワード選定の要素の一つである「検索ボリューム」について解説します。
この記事では以下のような悩みを解決できますよ。
- 検索ボリュームって何?
- 検索ボリュームはどうやって調べるの?
- どのくらいの検索ボリュームを狙えばいいの?
どうやって調査するのか、どの程度のボリュームを目指すべきなのか、具体的な方法と共に解説していきます。
また、調査に役立つおすすめの無料ツールも紹介しますので、これを使って自身のサイトに適したキーワードを見つけましょう。
検索ボリュームからわかること
検索ボリュームとは、とあるキーワードがどの程度検索されているかを数値化したものです。
つまり、ユーザーの興味関心を表す指標として使うことができます。
この数値から、「どれほどの関心を持たれているキーワードなのか」「そのキーワードを使って記事を書けば、どの程度の人々が目にする可能性があるのか」といった点が見えてきます。
特定のキーワードが検索された回数
検索ボリュームから最も直接的に得られる情報は、そのキーワードが一定期間内にどれだけ検索されたかです。
この数値が大きいほど、そのキーワードに関心がある人が多いと言えます。
例えば、ブログ記事やウェブサイトのコンテンツを作成する際、テーマ、内容、ターゲットの読者層まで丁寧に考えたとします。
しかしその記事のキーワードが全く検索されないものだった場合、どんなにいい記事を書いても誰にも読まれないことになります。
つまり、高い検索ボリュームを持つキーワードをうまく取り入れた記事を書くことで、より多くの人々の目に止まる可能性が高くなるのです。
「検索ボリュームが大きい=力のある競合が多い」ので、ただ単に検索ボリュームが大きいものを選べばいいわけではありません。
なので後ほど、個人ブロガーが狙うべき目安をお伝えしますね。
トレンド情報
次に、検索ボリュームを見ることでわかるのが「トレンド情報」です。
検索ボリュームが急激に増えているキーワードは、何らかの理由で人々の関心が高まっている可能性があります。
これを利用して記事を作成すれば、流行りの話題に乗じて多くのユーザーの目に止まる可能性があります。
トレンドとは「流行」を表すものです。そのためボリュームの増加も多くの場合は一過性の上昇であることが多いです。
しかし通年で安定した検索数がありながら、季節的に増える場合もあります。
例えば「高校野球」についての検索数を調べてみましょう。
2月と6月を比べれば検索数が格段に増えていることがわかります。


上の例以外にも、クリスマスやハロウィンみたいな行事でも同じことが言えますね。
このような情報を知るためにも検索ボリュームを調査することが大切というわけです。
少ない検索数のキーワードでもテレビやSNSの影響で一気に検索されることがあるので、それを見つけられれば大きく収益を増やすチャンスになります。
狙うべき検索ボリュームの目安
では、具体的にどの程度の検索ボリュームを狙うべきなのでしょうか?
これはあなたのサイトの状況によりますが、まずはロングテールキーワードの記事を増やすことを目標にしましょう。
ここでは目安を3つの段階に分けて解説していきます。
【優先度:高】検索ボリューム「~1,000」

まず最初に目指すべきは、検索ボリュームが「10~1,000」のキーワードです。
これらは一般的に「スモールキーワード」または「ロングテールキーワード」と呼ばれます。
ロングテールキーワードは主に3語以上で構成されることが多いです。
ロングテールキーワードの特徴は、検索ボリュームは少ない代わりに競争が少なくなりやすく、具体的なニーズを持つユーザーが多いということです。
そのため、このようなキーワードをうまく取り入れることで、アフィリエイトの成果につながりやすくなります。
例えば「SEO」ではなく、さらに細かく絞り「SEO キーワード選定 方法」のような具体的なキーワードを狙うのです。
ロングテールキーワードは、より具体的なニーズを持つユーザーに対して有益な情報を提供することができるので、サイトの訪問者が目を通す可能性が高くなるというわけです。
初心者の場合は検索ボリューム500以下のキーワードに絞るといいでしょう。
(後で紹介するツールで調べられます)
読者の具体的な悩みに焦点を当てた記事が書けるなら、100以下でも積極的に狙って大丈夫です。
【優先度:中】検索ボリューム「1,000~10,000」

ロングテールキーワードの記事数が増えてきたら、次に検索ボリューム「1,000~10,000」のキーワードを狙います。
このボリューム帯のキーワードは「ミドルキーワード」と言われます。
2語から3語で構成されることが多く、より競争も激しくなります。
新規サイトではミドルキーワードですぐに上位をとる事は難しいですが、このあたりのキーワードは特定の内容に深く関連していることが多いです。
分かりにくいと思うので例として、ロングテールキーワードである「SEO キーワード選定 方法」「SEO キーワード 入れ方」などの記事を複数書いたとします。
その記事が評価されることでサイトの専門性が高まり、ミドルキーワードである「SEO キーワード」でも有益な記事として判断されることに繋がります。
つまりロングテールキーワードの記事をたくさん書けば、それを含むミドルキーワードでも検索で上位表示しやすくなるというわけです。
この検索ボリュームで上位表示されれば自分のサイトへの大きな流入が見込めるので、積極的に狙っていきたいキーワードと言えます。
【優先度:低】検索ボリューム「10,000~」

最後に、検索ボリュームが「10,000~」のキーワードについて解説します。
これらは「ビッグキーワード」と呼ばれ、たとえば「SEO」や「ダイエット」なんかがビックキーワードに含まれます。
一語で検索されるキーワードの大半はここに含まれ、多くの企業が参入してくるため、個人で太刀打ちするのは非常に難しいです。
また、ビッグキーワードは非常に広範囲であることから、具体的なニーズを持つユーザーを引きつけるのは難しい場合があります。
そこで、初期の段階ではロングテールキーワードとミドルキーワードをうまく組み合わせて、サイトのコンテンツSEOを強化することをおすすめします。
無理に狙うことはせずに、「ロングテールキーワードとミドルキーワードの記事を多く書いていたら、気が付いた時にはビッグキーワードでも上位表示されていた」くらいの感覚で良いと思います。
検索ボリュームの調べ方をおすすめ無料ツールごとに紹介
「検索ボリュームの目安については分かったけど実際に調べるにはどうしたらいいの?」と疑問が浮かんだのではないでしょうか。
検索ボリュームを調べるためには専用のキーワード調査ツールを使います。
このようなツールは数多くありますが、ここでは手軽に使える無料ツールを5つ紹介します。
それぞれについて使い方を解説するので、気に入ったものを使ってみてください。
おすすめツール①:キーワードプランナー

まず一つ目は、Googleが提供する「キーワードプランナー」です。
これはGoogle広告の機能の一部で主に広告キーワードのリサーチに使われますが、SEOのキーワードリサーチにも非常に有効です。
キーワードプランナーは、検索ボリュームや競合性、関連キーワードなどの情報を見ることができ、これらの情報をもとに効果的なキーワードを選択することができます。
Googleが提供しているツールなので信頼性が高いのも特徴です。
キーワードプランナーの使い方
「キーワードプランナーを使ってみる」をクリックして、自分のGoogleアカウントで簡単な設定をするだけなので省略します。
登録すると以下の様なページに移動するので、左側の「新しいキーワードを見つける」をクリックします。

次のページで検索窓にキーワードを入力して結果を表示します。

結果を表示すれば、「入力キーワードに関連したキーワード」と「検索ボリューム」を見ることが出来ます。

調べたいキーワードを入力するだけなので簡単に調査できます。
注意点として、無料利用(有料広告を使わない)場合は「100~1000」のような、あいまいな数値が表示されます。
基本的には1000以下を狙うのであまり問題はないですが、具体的な数値を知りたい場合は他のツールと併用するのがいいですよ。
おすすめツール②:GetKeyword

二つ目は「GetKeyword」です。
このツールはキーワードの検索ボリュームをはじめ、関連キーワード、SEO難易度、キーワードの競争度なども調べることができます。
メールアドレスの登録だけで使える便利なツールですが、1ヶ月に10回(電話番号登録で30回)の制限があるのが欠点です。
GetKeywordの使い方

メールアドレスを登録するとメールが届きます。
メールに記載されたURLをクリックして登録完了です。
調べたいキーワードを入力し、右の
をクリックして検索します。(例:ダイエット)
ダイエットに関連したキーワードが表示されます。以下は500台までスクロールした画像です。

「月間検索ボリューム数」「SEO難易度」がわかり、さらにキーワードをクリックすることで「検索上位に表示されるサイト」も調べることもできます。

回数の指定はあるものの、1つのジャンルのキーワードをほとんど洗い出すことができるので、そこまで問題はありません。
キーワードコピーやCSVダウンロードをすれば検索ボリュームや難易度はずっと確認できるので、一度検索してしまえばそのキーワードにはしばらく困らないです。

おすすめツール③:キーワード選定ツール(ohotoku)

キーワード選定ツール(ohotoku)は何の利用制限もなく使えるキーワード検索ツールです。
ロングテールキーワードの場合は情報が出ないこともありますが、手軽に使えるのは魅力的です。
使い方は非常にシンプルで、「キーワードを入力」して「チェックする」だけです。

欠点として、キーワードを1つだけ選んでコピーすることできず、自分で入力して検索しなければいけないことがあります。
また、キーワードごとの検索数が他とは違うこともあります。
その点は他のツールの方が信頼性は高いので、参考程度に使用するのがいいですよ。
おすすめツール④:Aramakijake(アラマキジャケ)

最後におすすめするツールは「Aramakijake(アラマキジャケ)」です。
このツールは検索ボリュームというよりも「そのキーワードで検索上位に入った場合、どれだけのアクセスが見込めるか」を調査できるツールになります。
そのため、ある程度絞ったロングテールキーワードで調査したほうがいいですね。
キーワード選定ツール(ohotoku)と同じく、「キーワードを入力」して「チェックする」だけで検索できます。

いくつか関連キーワードは表示されますので、検索キーワードのアクセス数が少ないときにはそちらを見る、といった使い方ができますよ。
検索ボリュームを調べたら上位記事を調査する
検索ボリュームを調べたら、次にそのキーワードで上位表示されている記事を調査しましょう。
この調査で、「検索上位が企業サイトばかり」とか、「キーワードを含んでないタイトルの記事が1位になってる」などといった情報を調べてキーワードを最終決定します。
例として、ロングテールキーワード(検索回数320回/月)である「ダイエット 減らない」と「ダイエット ガム 良くない」について調べてみます。

「ダイエット 減らない」の検索結果

このキーワードは1位に薬剤師監修の記事があり、2位も専門性の高いサイトで3位はニュース記事ですね。
これ以下も専門サイトが続いていて、新規で書くのは難しいキーワードであることがわかります。
「ダイエット ガム 良くない」の検索結果

一方こちらの検索結果では、キーワードをタイトルに含んでいるサイトが知恵袋しかありません。
キーワードから想定するに「ダイエットにガムが良くないといわれる理由」みたいな情報を第一に知りたいのでしょう。
ですが、それについて書いているのは1番上のサイトくらいで、他はガムを使ったダイエットのやり方を紹介しています。
このようなキーワードを見つけることができれば、割と簡単に検索1位を獲得することができますよ。
今回の例としている「ダイエット」は、YMYLという専門性が重視されるジャンルに当たります。
実際に書くなら、体験談ブログにする、専門性がでるまで記事を増やす、資格を持っているなら記載する、などの対策が必要なので注意しましょう。
まとめ:検索ボリュームからキーワードを決めて記事を書こう
今回はキーワードを決めるときの検索ボリュームの目安と、検索ボリュームを調べるおすすめツールを紹介しました。
以下で今回の要点をおさらいしましょう。
- スモールキーワード(検索ボリューム「~1,000」)は競争が少なく、より具体的なニーズを持つユーザーに対応できます。
初心者はまず、この範囲のキーワードを狙いましょう! - ミドルキーワード(検索ボリューム「1,000~10,000」)はある程度の検索ボリュームと競争がありますが、適切なコンテンツ作成により高品質なアクセスを獲得できます。
- ビッグキーワード(検索ボリューム「10,000~」)は競争が激しく、一般的には企業が狙う範囲です。
初期段階ではスモールキーワードとミドルキーワードを活用しましょう。 - キーワードの検索ボリュームを調べるには、専用の調査ツールを使用しましょう。
キーワードプランナー、GetKeyword、キーワードプールは特に使いやすくておすすめです。 - 検索ボリュームを調べたらそのキーワードで上位表示されている記事を調査し、最終的にキーワードを決定しましょう。
上位サイトからは自分の記事に書くべき内容や改善点も調査できます。
以上のステップを踏むことで、SEOに強く読者にとって有益な記事の作成が可能になります。
特に個人ブロガーは、ロングテールキーワードの記事を積み重ねることが大切です。
より多くの読者に自分のサイトや記事を見てもらうためにキーワードを選びましょう。
キーワードを決めたら次は実際に記事を書く番です。記事の書き方はこちらの記事を参考にするといいですよ。
