- 検索ボリュームって何?
- 検索ボリュームはどうやって調べるの?
- どのくらいの検索ボリュームを狙えばいいの?
このような悩みを解決するために、今回の記事ではキーワード選定の要素の一つである「検索ボリューム」について解説します。
SEO対策においてキーワード選定は非常に大切です。
どうやって調査するのか、どの程度のボリュームを目指すべきなのか、具体的な方法と共に解説していきます。
調査に役立つおすすめのツールも紹介するので、これを使って自身のサイトに適したキーワードを見つけましょう。
- 最初の内は「検索ボリューム10~500」の範囲でライバルが少なそうなキーワードを狙う。
- 記事数が増えたら「検索ボリューム1,000~」のキーワードでの上位表示を目指す。
- 調査ツールはGetKeywordsやchromeのUbersuggestプラグインが無料で使いやすい。
- ラッコキーワードの有料プランはコスパ最強。
検索ボリュームとはなにか
検索ボリュームとは、キーワードがどの程度検索されているかを数値化したものです。
つまりユーザーの興味関心を表す指標として使うことができます。
- どれだけ調べられているキーワードか
- そのキーワードで上位表示したら何回クリックされる可能性があるのか
などの情報を検索ボリュームの数値を見て判断します。
特定のキーワードが検索された回数
検索ボリュームから一番最初に得られる情報は、そのキーワードが一定期間内にどれだけ検索されたかです。
検索ボリュームは「特定のキーワードが一定期間(通常は1ヶ月)で検索された回数」を表します。
この数値が大きいほど、そのキーワードに関心がある人が多いと言えます。
例えばとあるゲームについてブログ記事を作成しようと考え、テーマ、内容、ターゲットの読者層まで丁寧に考えたとします。
しかしそのゲームに人気がなくほとんど検索されていない場合、どんなにいい記事を書いても意味がありません。
つまり、高い検索ボリュームを持つキーワードをうまく取り入れた記事を書くことで、より多くの人々の目に止まる可能性が高くなるのです。
検索ボリュームが大きいキーワードほど強力なライバルが多くなります。
そこで勝負しても全然稼げないので、後ほど個人ブロガーが狙うべき目安をお伝えします。
最近の流行も調べられる
次に、検索ボリュームを見ることでわかるのが「トレンド情報」です。
検索ボリュームが急激に増えているキーワードは、何らかの理由で人々の関心が高まっている可能性があります。
これを利用して流行りの話題に関する記事を作成すれば、多くのユーザーの目に止まる可能性があります。
トレンドとは「流行」を表すもので、時事やニュースと連動して増えることが多いです。
例えば「高校野球」についての検索数を調べてみましょう。
2月と6月を比べれば検索数が格段に増えていることがわかります。
クリスマスやハロウィンのような毎年のイベントや、芸能人のスキャンダルが発覚したときなどに大きく動きます。
このような情報を知るためにも検索ボリュームを調査することが大切というわけです。
少ない検索数のキーワードでもテレビやSNSの影響で一気に検索されることがあるので、それを見つけられれば大きく収益を増やすチャンスになります。
個人ブログが狙うべき検索ボリュームの目安
狙うべき検索ボリュームの目安は「10~1000」の範囲です。
この範囲のキーワードはライバルサイトが少なくなるので個人ブログでも上位表示が狙いやすいです。
ここでは目安を3つの段階に分けて具体的に解説していきます。
【優先度:高】検索ボリューム「~1,000」
まず最初に目指すべきは、検索ボリュームが「10~1,000」のキーワードです。
この範囲のキーワードは「スモールキーワード」または「ロングテールキーワード」と呼ばれ、主に3語以上の組み合わせで構成されています。
ロングテールキーワードの特徴には以下の要素があります。
- 検索ボリュームが少ない代わりに競争が少ない
- 具体的なニーズを持つユーザーが多い
単一のキーワードよりも複数キーワードを組み合わせている方が、読者の目的がはっきりしています。
なので記事に何を書けばいいのかがわかりやすいのも大きなメリットです。
このようなキーワードをうまく取り入れることで、アフィリエイトの成果につながりやすくなります。
ロングテールキーワードは、より具体的なニーズを持つユーザーに対して有益な情報を提供することができるので、サイトの訪問者が目を通す可能性が高くなるというわけです。
初心者の場合は検索ボリューム500以下のキーワードに絞るといいでしょう。
読者の具体的な悩みに焦点を当てた記事が書けるなら、100以下でも積極的に狙って大丈夫です。
【優先度:中】検索ボリューム「1,000~10,000」
ロングテールキーワードの記事数が増えてきたら、次に検索ボリューム「1,000~10,000」のキーワードを狙います。
このボリューム帯のキーワードは「ミドルキーワード」と言われます。
1語から2語で構成されることが多く、より競争も激しくなります。
新規サイトではミドルキーワードですぐに上位をとる事は難しいですが、このあたりのキーワードは特定の内容に深く関連していることが多いです。
例として、ロングテールキーワード「SEO キーワード選定 方法」「SEO キーワード 入れ方」などの記事を複数書いたとします。
その記事が評価されることでサイトの専門性が高まり、ミドルキーワードである「SEO キーワード」でも有益な記事として判断されます。
簡単にまとめるとロングテールキーワードの記事をたくさん書けば、それを含むミドルキーワードでも検索で上位表示しやすくなるというわけです。
この検索ボリュームで上位表示されれば自分のサイトへの大きな流入が見込めるので、積極的に狙っていきたいキーワードと言えます。
【優先度:低】検索ボリューム「10,000~」
最後に、検索ボリュームが「10,000~」のキーワードについて解説します。
これらは「ビッグキーワード」と呼ばれ、たとえば「SEO」や「ダイエット」なんかがビックキーワードに含まれます。
一語で検索されるキーワードの大半はここに含まれ、多くの企業が参入してくるため個人で太刀打ちするのは非常に難しいです。
ビッグキーワードは非常に広範囲であることから、具体的なニーズを持つユーザーを引きつけるのは難しい場合があります。
初期の段階ではロングテールキーワードとミドルキーワードをうまく組み合わせて、サイトのコンテンツSEOを強化するのが大切です。
「ロングテールキーワードとミドルキーワードの記事を多く書いていたら、気が付いた時にはビッグキーワードでも表示されていた」くらいの感覚でいましょう。
検索ボリュームの目安の調べ方とおすすめツール
ここからは検索ボリュームの目安を調べる具体的な方法を解説していきます。
検索ボリュームを調べるにはキーワード調査ツールを使います。
キーワード調査ツールは数多くありますが、ここではおすすめのツールを5つ紹介します。
太字は特におすすめなツールです。
その中でも「⑤ラッコキーワード」が便利すぎて、僕がキーワードを調べるときはこれしか使ってないです。
それぞれについて使い方を解説するので気に入ったものを使ってみてください。
おすすめツール①:キーワードプランナー
まず一つ目は、Googleが提供する「キーワードプランナー」です。
これはGoogle広告の機能の一部で主に広告キーワードのリサーチに使われますが、SEOのキーワードリサーチにも非常に有効です。
キーワードプランナーは、検索ボリュームや競合性、関連キーワードなどの情報を見ることができ、これらの情報をもとに効果的なキーワードを選択することができます。
Googleが提供しているツールなので信頼性が高いのも特徴です。
キーワードプランナーの使い方
「キーワードプランナーを使ってみる」をクリックして、自分のGoogleアカウントで簡単な設定をするだけなので省略します。
登録すると以下の様なページに移動するので、左側の「新しいキーワードを見つける」をクリックします。
次のページで検索窓にキーワードを入力して結果を表示します。
結果を表示すれば、「入力キーワードに関連したキーワード」と「検索ボリューム」を見ることが出来ます。
調べたいキーワードを入力するだけなので簡単に調査できます。
無料利用(有料広告を使わない)の場合は「100~1000」のような、あいまいな数値が表示されます。
基本的には1000以下を狙うのであまり問題はないですが、具体的な数値を知りたい場合は他のツールと併用するのがいいですよ。
おすすめツール②:GetKeyword
二つ目は「GetKeyword」です。
このツールはキーワードの検索ボリュームをはじめ、関連キーワード、SEO難易度、キーワードの競争度なども調べることができます。
メールアドレスの登録だけで使える便利なツールですが、1ヶ月に40回まで無料で使うことができます。
GetKeywordの使い方
メールアドレスを登録するとメールが届きます。
メールに記載されたURLをクリックして登録完了です。
調べたいキーワードを入力し、右の
をクリックして検索します。(例:ダイエット)ダイエットに関連したキーワードが表示されます。以下は500台までスクロールした画像です。
「月間検索ボリューム数」「SEO難易度」がわかり、さらにキーワードをクリックすることで「検索上位に表示されるサイト」も調べることもできます。
回数の指定はあるものの、1つのジャンルのキーワードをほとんど洗い出すことができるので、そこまで問題はありません。
キーワードコピーやCSVダウンロードをすれば検索ボリュームや難易度はずっと確認できるので、一度検索してしまえばそのキーワードにはしばらく困らないです。
おすすめツール③:Ubersuggest(Chromeプラグイン版)
Ubersuggestは、公式ページを利用する方法と無料のchrome拡張機能を利用する方法があり、ここで紹介するのはchrome拡張機能の方です。
Chrome拡張機能:Ubersuggest
公式ページの無料版だと1日3回までしか利用できませんが、プラグイン版は無料で毎日40回まで利用できます。
無料で調べられる範囲は関連キーワード10個程度の”検索ボリューム””CPC””競合性”で、それ以上の情報を見たいなら有料プランに登録が必要です。
無料で使える機能としてはめちゃくちゃ便利で、検索ボリュームはこれだけあれば十分なレベルで使えます。
ただ、簡単に上限に達してしまうので他のツールと併用がいいですね。
Ubersuggestの使い方
URLからプラグインのページに移動して、「chromeに追加」→「拡張機能を追加」の順番でクリックします。
インストールしたら検索結果のページにUbersuggest拡張機能が表示されます。
このつまみを「有効」にして検索すれば、検索ボリュームが表示されます。
おすすめツール④:Aramakijake(アラマキジャケ)
つぎにおすすめするツールは「Aramakijake(アラマキジャケ)」です。
このツールは検索ボリュームというよりも「そのキーワードで検索上位に入った場合、どれだけのアクセスが見込めるか」を調査できるツールになります。
そのため、ある程度絞ったロングテールキーワードで調査したほうがいいですね。
「キーワードを入力」して「チェックする」だけで検索できます。
いくつか関連キーワードは表示されますので、検索キーワードのアクセス数が少ないときにはそちらを見る、といった使い方ができますよ。
おすすめツール⑤:ラッコキーワード(有料版)
ラッコキーワードは、今まで紹介したツールとは違い検索ボリュームを調べるには有料登録が必要です。
ですが、はっきり言って便利すぎるのでここで合わせて紹介します。
無料版と有料版の比較
ここでは無料プランとライトプラン(最もおすすめのプラン)を比較します。
- ライトプランから検索条件の指定、並べ替えができるようになる
- ライトプランに登録するとラッコキーワードから被リンクがもらえる(ドメインパワーが上がる)
以下は両プランの主要機能を比較した表です。
機能 | フリープラン | ライトプラン |
---|---|---|
利用料金 | 無料 | 990円/月(11,880円/年) |
AIによる提案 | 10回/日(表示上限: 5) | 1000回/月(表示上限: 20) |
獲得キーワード調査 | 50回/日(表示上限: 20) | 3,000回/月(表示上限: 300) |
検索条件の追加 結果の並び替え | ||
各種キーワード調査 | 50回/日 | 3,000回/月 |
見出し抽出/共起語取得/関連ハッシュタグ | 15回/日 | 1,000回/月 |
月間検索数取得 | なし | 100回/月 |
サジェストプラス | なし | 300回/月 |
他のキーワード/質問 | なし | 100回/月 |
キーワード調査では主に「サジェストプラス」と「獲得キーワード調査」の2つを使います。
サジェストプラス
サジェストプラスは無料版の機能を拡張したものです。
【無料版との違い】
- サジェストキーワードの獲得数が多い
- 検索ボリュームや競合性を調査できる
- 条件を指定して再調査できる(ライトプラン以上)
例えば無料版で「ダイエット」を検索したときは900件程度がHITしますが、サジェストプラスなら9,000件以上のキーワードがHITします。
このようにサジェストプラスを使うと、普段は見つからないお宝キーワードを探すことが可能です。
検索ボリュームを調べるときは、「月間検索数取得」をクリックするだけで全てのキーワードの検索数を洗い出してくれます。
獲得キーワード調査
獲得キーワード調査は、サイトURLを入力すればそのサイト内のGoogle検索上位100位以内にランクインしているキーワードを一覧表示します。
全てのキーワードを正確に出してくれるわけではありませんが、「競合サイトが獲得しているキーワード」や「自分では思いつかないキーワード」などがわかります。
例えば僕のサイトは「ブログジャンル」がメインなので、同じブログジャンルのサイトが書いている記事のキーワードを探す感じです。
また、ライトプラン以上なら「Yahoo!知恵袋などが1位で自分のサイトに合うキーワード」を検索することもできるので、上位表示ができるキーワードも簡単に探せますよ。
検索ボリュームをの目安を調べたら上位記事を調査しよう
検索ボリュームを調べたら、次にそのキーワードで上位表示されている記事を調査しましょう。
この調査で、「検索上位が企業サイトばかり」とか、「キーワードを含んでないタイトルの記事が1位になってる」などといった情報を調べてキーワードを最終決定します。
例として、ロングテールキーワード(検索回数320回/月)である「ダイエット 減らない」と「ダイエット ガム 良くない」について調べてみます。
「ダイエット 減らない」の検索結果
このキーワードは1位に薬剤師監修の記事があり、2位も専門性の高いサイトで3位はニュース記事ですね。
これ以下も専門サイトが続いていて、新規で書くのは難しいキーワードであることがわかります。
「ダイエット ガム 良くない」の検索結果
一方こちらの検索結果では、キーワードをタイトルに含んでいるサイトが知恵袋しかありません。
キーワードから想定するに「ダイエットにガムが良くないといわれる理由」みたいな情報を第一に知りたいのでしょう。
ですが、それについて書いているのは1番上のサイトくらいで、他はガムを使ったダイエットのやり方を紹介しています。
このようなキーワードを見つけることができれば、割と簡単に検索1位を獲得することができますよ。
今回の例としている「ダイエット」は、YMYLという専門性が重視されるジャンルに当たります。
実際に書くなら、体験談ブログにする、専門性がでるまで記事を増やす、資格を持っているなら記載する、などの対策が必要なので注意しましょう。
検索ボリュームの目安からキーワードを決めて記事を書こう
今回はキーワードを決めるときの検索ボリュームの目安と、検索ボリュームを調べるおすすめツールを紹介しました。
以下で今回の要点をおさらいしましょう。
- スモールキーワード(検索ボリューム「~1,000」)は競争が少なく、より具体的なニーズを持つユーザーに対応できます。
まずはこの範囲のキーワードを狙いましょう! - ミドルキーワード(検索ボリューム「1,000~10,000」)はある程度の検索ボリュームと競争がありますが、適切なコンテンツ作成により高品質なアクセスを獲得できます。
- ビッグキーワード(検索ボリューム「10,000~」)は競争が激しく、一般的には企業が狙う範囲です。
初期段階ではスモールキーワードとミドルキーワードを活用しましょう。
以上のステップを踏むことで、SEOに強く読者にとって有益な記事の作成が可能になります。
特に個人ブロガーは、ロングテールキーワードの記事を積み重ねることが大切です。
より多くの読者に自分のサイトや記事を見てもらうためにキーワードを選びましょう。
キーワードを決めたら次は実際に記事を書く番です。記事の書くときはAIを使うといいですよ。